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~青空しょって~ゆっくりじっくり歩こうか

入園前~乳児1年目前半

★☆★入園前★☆★

KOUは、は~ちゃんの入園を機に私が外で働く事になったので
一緒に乳児クラスの入園となりました。
入園前の面談は、職員室で園長先生と私が話しその横で
小さな遊びスペースに主任先生とは~ちゃん、KOUが遊びます。
その様子を見ながら、の遊びでした。

4月生まれのKOUは4/2の時点で1歳なので1歳児クラス
(うちの園では1歳児からの受入れです)になりますが、
入ってすぐに2歳になる、という訳です。
話しながら、様子を見ていた先生方。言葉が出ない事も
男の子だし保健センターの健診にも行かれているなら
様子を見ましょう、という事で2月の終わり頃にやっと
入園通知が届いたのでした。

その頃の私は、言葉が遅いながらも我が子に障害があるとは
露ほども思わずにいました。いつか、話せる時が来るとただ
信じていました。それは主人も同じでした。
でも確かに、は~ちゃんに比べ扱いづらさと扱いやすさが
両極端な感じ
もありました。

一歳半健診は実は受けに行きませんでした。言葉が出ない事で
根掘り葉掘り言われるもの嫌でした。保健センターの職員の方には
申し訳ないのですが、結構心無い言葉で傷いたりするものです。
私の兄の子も生まれた時に問題が有ったのですが、健診に行く度
何度も何度も説明させられ、根拠の無い発言に泣かされたのを
身近で聞いて知っていたので、その時の状態では指摘される事は
解っていたのです。(逃げたんだな、私は・・・)

その当時の私は、遅い言葉も早くから子供の集団に入れれば
今以上に刺激を受け、出てくるだろう、とも勝手に思っていたのでした。


いつもありがとう!

★☆★入園してから★☆★

入園してしばらくは、新しい環境でもあり気候の変化にも
体が全く付いて行かず、ひたすら鼻水を出したりして
毎日グズグズ言っていましたし、別れ際も泣いて泣いて
癇癪を起こす事も、しょっちゅうです。その時の園長先生は
本当に子供の為を第一に考え、自ら現場に率先して出て
子供のみならず親の様子も気に掛けていらっしゃるようでした。
今思えば、親に悩みがあったり親自身が不安定だと、子供に
如実にその影響が現れるからだ、と思います。
私は、は~ちゃんは3歳まで手元に置いておけたのに、
KOUは早い段階で園に預ける、と言う事に大なり小なり
後ろめたさを感じていたのかも知れません。
夏頃、その思いをある種吹っ切れてからは、KOUは朝別れる時
泣かなくなりました。

園長先生はきっと長年の経験から、この子は…と思っていたのかも
知れません。KOUは園長先生に抱かれると少し早く立ち直って
いたようです。そして他の保育士の中の先生でも
気に入った先生に抱かれると、泣くのを止めたりしていたよう。
園長先生は、体格や風貌がどことなく私の実母に似ていた、と
言うのも有るかもしれません。そしてもう一人、フリーの先生で
私と同じ位身長のある細身の先生にもよく助けを求めていた
ようです(もちろん、私は背は高いが細身、という程細くない)

梅雨の時期も、体調が悪いし外で遊べないしで、毎朝癇癪。
この頃からパニック、というのが頻繁に出始めました。
以前からあったはあったのですが、本当に手がつけられない。。。
と言った状況です。
その頃から、連絡帳に『家庭でもパニックを起こしますか』とか
『そういう場合はどうしていますか』など、質問されるように
なりました。プールが始まっても鼻水が止まらず、機嫌の悪い
毎日です。この頃から、自閉症の特徴とされる行動が見られ
始めました。
 ①言葉が遅い、出ない
 ②視線が合わない、目をそらす
 ③呼びかけに反応しない(我関せず)
 ④同じ遊び(クルクル回る、ペラペラめくる、一列に並べるなど)
  を繰り返す<KOUの場合は一列に並べる
  でしたが>→同一性保持
 ⑤一人で遊ぶ(人と関るのが苦手、嫌がる。→対人関係が上手く結べない)
 ⑥活動にむらがある(じっとしているか、又は絶えず動き回る)
 ⑦クレーン現象(要求先に手をもって行く)
 ⑧思い通りにならないと癇癪(パニック)を起こす
    →見通しが立たない、変化に対応出来ない
 ⑨偏食がある(これも④同様、こだわりから同一性保持)
 ⑩ブツブツひとり言を言う             など。。。

 この他、夢の世界にいるかのような行動(ファンタジー)もあり、
 いつもトトロの世界で一人遊んでいる事が多かった。

今思えば、ここまで揃えば自閉症でしょう~って感じなのかな。
この時期が一番強く特徴が出ていた時期です(2歳2ヶ月~2歳半頃)
一時出始めていた言葉やなん語が消えていました。(後退現象?)

2歳3ヶ月健診がありましたので、この時は思い切って
行ってみました。当然、チェックが入り居残りで個別指導されました。
保健婦さんも、保育園に通っている、と言う事で様子をみましょう
と、その場は帰されました。
でも担当の保健婦さんは、気になったのか何度か園に足を運び
様子を見てくれていたようです。そこで園長とも相談されたのでしょう。
その後、園長から「市の巡回療育相談員が、園に見える時に
相談を受けたい、お母さんも一緒に出席して欲しい」と言われました。

園長先生は、よりKOUの為を思って、KOUが過ごしやすくするには
一体どうすればよいのか、何か問題があるなら早期に手を打つ
必要がある、など広い観点から、言いにくい事を言って
下さったのですが、私は頭では解っていても相当なショックで
毎日、ジッと考えるだけで涙が勝手に流れ、会社のトイレで
何度も何度も涙を拭っていました。

それから、言葉が遅い子は、とか、発達に遅れがある子には とか
いう本はないか、と書店や図書館を探し回りましたが
漠然とし過ぎていて、要点を絞りきれずなかなか見つかりません。
そんな時、ある1冊の本に出会いました。

言語聴覚士である中川信子さんが出されている
「1・2・3歳 ことばの遅い子」(ぶどう社)です。
この中で、KOUの特徴的な行動が、あまりに当てはまる事が
解り、もしかしたら自閉症なのかも、と思うようになりました。

ある意味、心の霧が晴れ、もっとKOUに何か出来る事は
無いのか・・・と思う反面、正直どうすればいいのか解らず
受容しよう、と思いつつも半分は出来て半分は出来ないような
そんな日々が過ぎていきました。



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